ブラック企業で残業三昧の日々を送っていた平凡な社員である私。 ある日、山のような書類に埋もれて過労で倒れてしまった私は、普段好きだった小説の世界で生まれ変わっていた。 私が憑依した少女「アイリン・ウェバー」には優しく穏やかな性格のお兄様がいるのだが、そのお兄様の名は「ベンジャミン・ウェバー」。 将来皇太子の補佐官になる少年である。 しかし私のお兄様の上司になる予定の皇太子という人は、お兄様の優しい性格を利用し、激 務をさせまくる「生きているブラック企業」そのものであるのだ。 生まれ変わる前の自分を見るようで我慢できない! それにこの皇太子という人はなぜか私に接近してきてる気がする。 現代でも、生まれ変わった小説の世界の中でも、なんで私はブラックな職場に好かれるの? お兄様をブラック企業、いや皇太子から助けたいアイリンの奮闘記!