ブラック企業勤めのアラサー女性、ノバラは草むらで目覚め、角のあるウサギがいる世界への転生を知った。出会った黒い猫に導かれるまま一軒家へたどり着いたノバラは、自給自足で暮らしていく覚悟を決める。ノバラは家にある書物から、前の家主は魔女で薬を作って生活 していたことを知った。黒猫に導かれたノバラは、鼻づまりが原因で道に迷った猫の獣人男児、ニャルラトと出会う。ニャルラトから魔女や魔法、現世の話を聞いたノバラは、家にあったマニュアルを基に鼻づまりに効く薬を作り、彼は無事家へ帰れるようになった。家主の日記に、読んでいる者を跡とりとする旨の記述があり、ノバラは書物から徐々に魔法を身につけてゆく。また、以前の顧客だった騎士が訪れたり、ニャルラトが村からの注文をまとめてきたりで、ノバラは薬を 売って生活の基盤を築いてゆくなか、書物で「猫の下僕になる魔法」と出会う。その魔法をヤミと名づけた黒猫にかけると、意志の疎通が可能になり、ノバラが簡単に魔法を使えることに違和感があると教えられた。ノバラは魔女見習いとして人々を助けていくが、どうやらその規模は桁外れなようで…?